園長挨拶

幼稚園は子どもがはじめて出会う教育の場です。

園長 櫻井つた江
 子どもたちの生活環境や発育・発達状況を把握し、集団での育ち・個々の育ちに目を向け、専門家である教職員が組織的に、計画的な指導を行うところが幼稚園です。
 子ども(幼児)の発達課題は、必ずしもその子の月齢と一致するものではありません。生年月日で区切られた集団を、同じ発達課題で保育するのではなく、個々の発達課題を優先すると、異年齢混合クラス編成が大きな意味を持ってきます。
 聖母幼稚園では、生活の場を年齢混合にすることで、

  • 「一人ひとりの発達に応じた指導を受ける」
  • 「一人で出来ることを増やしていく」
  • 「教えることで、より自分自身の理解を深める」
  • 「小さな子は、大きな子の活動を身近に見ることで憧れを持ち目標とする」
  • 「大きい子は、小さい子と生活を共にすることで、配慮や手助けが自然に出来るようになる」

このような育ち合いが期待できると考えています。
 また、同学年の意識を持つことも大切と考え、一日の保育時間の中に同学年の一斉活動を意図的に組み入れ、体育指導・音楽指導・宗教教育・言語や数にかかわる指導を行っていきます。
 家庭と協力をしながら、子どもの思い・願いに気付き、より深い子どもの理解につなげ、「自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる力を育てる」ことを目指します。
 聖母幼稚園はイエス・キリストのお母様である聖母マリアからその名前をいただいています。キリスト教は愛の教えです。その教えを実践し、私たちに道しるべとして示してくださったマザー・テレサは、「愛は目に見えません。だからこそ信じるのです。」という言葉を残してくださいました。聖母幼稚園で出会う子どもたちの心身の成長を信じて、たくさんの愛の中で育んでいきたいと思います。